昭和的な価値観とは何だったのか?新しい時代の価値観とは何か?

 

私たちは、新しい時代への転換期に生きています。

以前から、こういった提言をされてきた方々がいますが、
ほとんどの人々は、未だに古い時代にしがみついて必死に頑張っています。

私も少し前まではその一人でした。
しかし、人生のどん底を経験し、考えを改めるようになりました。

古い時代にしがみつかせているものは、強力な昭和的な価値観です。
昭和的な価値観とは、いったいどういったものだったのでしょうか。

そして、新しい時代の価値観とは、どのようなものなのでしょうか。

 

昭和的な価値観とその背景

テクノロジーは日々進化しています。
私たちは、今時点で人類史上、最新・最強のテクノロジーに囲まれているはずのに、
私たちの仕事は、なぜいっこうに楽にならないのでしょうか。

単純に考えれば、
こなせる仕事量が増えて収入が上がる、収入はそのままでも労働時間が短縮されるか、
のいずれかの恩恵を受けてもよいはずですが、現実にはそうはなっていません。

仕事内容は年々高度になり、年齢とともに背負う責任は増えていきます。
過剰なサービスが蔓延し、仕事量もいっこうに減る気配はありません。
挙句の果てに、心や体を壊したり、自らの命を絶つ人々もいます。

こういった社会になってしまっている理由の1つとしては、
新しい時代の転換期であるのに、未だに昭和的な考え方や働き方に支配されていること
が挙げられます。

これらの詳細については、以前の記事に書いています。

社会から一旦離れてわかったこと、この社会に感じる違和感は何か?

2018.04.16

 

それでは、昭和的な考え方や働き方といった昭和の価値観とは、
どういった時代背景で誕生した、どういった価値観なのでしょうか。
これを知るためには、戦後からの経済の歩みを振り返る必要があります。

戦後の日本経済は大きく3つの時期に分けられます。
「復興から高度成長期」「安定成長からバブル期」「バブル崩壊後の長期経済低迷期」です。
各時期の概要は以下のとおりとなります。

 

高度成長期(1945年~1973年)
敗戦により焼け野原となった日本は、すべての物が不足する中でたくましく復興し、
10年ほどで戦前の経済規模にまで回復しまし、1973年まで高度成長期が続きました。
この期間は次々と新しい工場が建ち、生産力が急激に増して、
人々の暮らしは急激に豊かになりました。

安定成長からバブル期(1974年~1990年代前半)
1973年の石油ショックを引き金として、高度成長期は安定成長期へ移行しました。
高度成長期は量が拡大し、安定成長期は日本製品の品質が向上した時期と言えます。
バブル期は、金融が緩和されていた時期だったこともあり、地価と株価が急騰しました。
そして、「日本経済は世界一だ」といった陶酔感が国中に蔓延しました。

バブル崩壊後の長期経済低迷(1990年代前半~)
戦後から右から上がりに成長してきた経済が、バブル崩壊により悪化しました。
経済政策の失敗を繰り返し、長期間のデフレと長期の経済低迷に陥ってしまいました。

 

昭和が終わり、平成が始まったのは1989年です。
「復興から高度成長期」~「安定成長からバブル期」のすざましい成長期に、
昭和的な考え方や働き方といった、昭和の価値観は作られました。

この時期には、製品を生産するための工場としての均一の労働力が必要でした。
したがって、平均的な人材が求められ、根性や努力、頑張るなどの精神が求められました。
そして、学校教育においては、こういった人材をを育てる教育が行われました。

また、この約45年間は、年々賃金が上昇し、日々人々が豊かになり続ける、
というすざましい成功体験の時期でした。
会社に属して働いていれば、こういった恩恵をが十分に受けられましたので、
会社に尽くし、会社とともに生きていくという働き方が根付きました。

 

私たちはどんな時代に生きているのか

それでは、私たちが生きている今(2018年)はどういった時代なのでしょうか。

バブル崩壊後の長期経済低迷期(1990年代前半~)は、
経済政策の失敗によって、20年以上の続き、今もそこから脱却できていません。

アベノミクスのさなか、消費税増税に着手するという、
「アクセルを踏みながらブレーキを踏む政策」によって、
リーマンショック後の経済回復も、かなり怪しいものとなってきました。

これらの詳細については、以前の記事に書いています。

私たちは豊かな時代に生きているのに、なぜこんなにも苦しいのか?

2018.04.16

 

日本経済について、今後どうなるかについて断言することはできません。
しかし、日本の人口はすでに減少に転じています。
2018年時点で約1億2千万人以上いる人口が、
2050年頃には1億人を割り込むと言われています。
さらに、この時、高齢者の占める割合は40%ほどになると言われています。

こういったことを踏まえると、
経済が急激に良くなるようなことは、なかなか期待することはできず、
横ばいか、だんだんと下降していくようなことが予想されます。

日本という国が無くなるだとか、沈没するだとか、
そういった極端なことを言うつもりはありません。

ただ、大きな時代の流れを客観的に見た時には、
私たちが生きていきている時代は、「成長期」ではなく、
「衰退期」であるということをきちんと理解しておく必要があるのです。

 

現在はこういった時代の「衰退期」にもかかわらず、
「成長期」の産物である、昭和的な考え方や働き方が未だに蔓延しています。

この理由としては、
・昭和のすざましい成長体験の記憶が強力であること
・成長体験があって逃げ切りができた高齢者世代の人口割合が多いこと
・高齢者世代がその子供世代に昭和的価値観を教育してきたこと
などが考えられます。

したがって、昭和的な価値観は、
私も含めた。2018年時点で30代以上の人々に色濃く残っているのです。

 

新しい時代の価値観とは

昭和的な考え方や働き方とは、
根性や努力、とにかく頑張れ、などの精神論が土台にあり、
会社に尽くし、会社とともに生きていくという働き方です。

 

それでは、新しい時代の考え方や働き方とはどのようなものでしょうか。
それは、昭和の価値観とはまったく異なる、ほとんど真逆のものだと私は考えます。

つまり、「根性」「努力」「頑張る」でなく、
「好きなことをやる」「得意なことをやる」「嫌いなことはやらない」という考え方です。
「勉強」ではなく「学ぶ」という考え方です。

「会社に尽くす」「会社とともに生きていく」ではなく、
「会社に属さず、個人で働き稼ぐ」という働き方です。

理想論を書いているように感じるかもしれませんが、
インターネットがこれほどに発達した時代であることや、
脳機能学で明らかなっていることを活用することで、
私たちは、新しい時代の価値観で生きて行くことが十分に可能なのです。

そして、新しい時代の価値観のキーワードは、
「頑張らないことを頑張る」という考え方であると考えます。
この考え方については、以後の記事に詳細を書きます。

これまでとは違う戦略、「頑張らないことを頑張る」という考え方

2018.04.20

 

まとめ

考えたこと

【昭和の価値観とはどんなものか】
・根性や努力、とにかく頑張れ、などの精神論が土台にあり、
 会社に尽くすし、会社とともに生きていくという働き方を昭和的な価値観という。

・昭和的な価値観は、成長体験の強力な記憶であり、この体験がある高齢者と、
 その子供世代にたいしても、正しい価値観として根付いてしまっている

【新しい価値観とはどんなものか】
・新しい価値観は、昭和的な考え方や働き方とは、ほぼ真逆のものとなり、
 「頑張らないことを頑張る」という考え方がそのキーワードとなる。

 

私たちは、新しい時代への転換期に生きています。
けれども、強力な昭和的な価値観が正しいと考えている人々が大半です。

時代には流れがあり、昭和という時代と今は違うのです。
私たちが大きな時代の中のどういった流れで生きているのかを、
まずは冷静に理解して、その上で行動していく必要があるのです。