暗いトンネルからやっと1歩だけ踏み出すことができた、その理由は?

 

私はうつ病を発症し、数か月間、ベッドから出ることもできず、
毎日毎日、「この世からいなくなりたい」と頭の中で繰り返し呟いていました。

苦しくてつらい毎日を送っていましたが、
ある時、少しだけ前に進んでみようと思うことができました。
なぜ、そのような気持ちになれたのか、私にも明確には分かりません。

 

世の中には、うつ病で起き上がることもできず、
長い間苦しんでいる方々がたくさんいます。

私は、たまたま運が良かったり、症状が比較的軽度であったり、
しただけかもしれません。

ただ、これが良かったのではないかとか、
もっとこうしていればよかったとか、思い当たることもありますので、
今回は、そういったことを振り返って考えてみました。

 

最低3か月間休む、何もしなくてよい

私がうつ病を発症し、会社を休職することになった時、
担当医は「最低3か月ぐらいは休んだ方がよい」と私に言いました。

その時私は、進行中のプロジェクトに参画していましたので、
「3か月も仕事を休むことはできない」
「1か月以内でどうにか復職しないといけない」
と、その言葉を聞いて思いました。

そうは思いましたが、結局のところ、
私は、1か月内では復職することはできませんでした。

そして、約3か月間が経過したころ、復職まではできていませんが、
少しだけ前に進んでみようと思うことができる段階まで、
回復することができました。

担当医はたくさんの患者を診る中で、
うつ病の回復には最低3か月間は必要、ということを
経験的に知っているのだと思います。

 

休職したばかりのころは、かなり気が焦ります。
一時的に回復したように感じる時もありますので、
そこで焦って復職しまい、また調子が悪くなって再度休職してしまう、
というケースも多いようです。

仕事のことがとても気になるのはよく理解できますし、
「今後復職した時に自分が戻る場所がなかったらどうしよう」
と不安に思ってしまう気持ちも理解できますが、私の経験からも、
まずは最低3か月間は休むこと、を強くお勧めします。

 

また、3か月間の過ごし方ですが、
頑張って何かをする必要はないと考えます。

私は、食事の買い出しと通院以外は家からまったく出ることなく、
ほとんどベットの中で一日を過ごしていました。

最初のうちは、ただただ、ひたすら眠っていました。
少し調子が良くなってきたら、
amazonプライムで映画やドラマなどを見ていました。

この3か月間の中で、
「このままだらだらしていたらはいけない」と考えて、
規則正しい生活をしようとか、ウォーキングしようとか、
少し頑張ってみたこともありますが、
長くは続かず、逆に、何もできない自分に失望するだけでした。

3か月間の中でも、調子が良い時と悪い時の波がありますので、
良くなってきた時に、何か行動したくなる気持ちは分かります。

しかし、心と体が消耗しきっている中で、
何もできない自分をわざわざ自分に再認識させて、
さらに落ち込ませるきっかけを与えるような行動は、
この期間に実行する必要はありません。焦りは禁物なのです。

 

休職に手続きに関わる会社への診断書の提出については、
私の場合、1か月ごとに提出していました。
毎月上司へ提出するのですが、このために出社する必要があり大きなストレスになりました。

最初の3か月については、しっかりと休むことにして、
3か月間分の診断書を1度で提出することができていれば、
もう少しだけ、ストレスを感じないで日々を過ごせたかもしれません。

そして、3か月経過以降は、
様子を見ながら、1か月ごとに延長して診断書を提出する、
といった方法が会社に許可されるのであれば、こういった方法が良かったと考えます。

 

休んでいる時は罪悪感を捨てる

「3か月間何もしないで過ごす」ということに罪悪感を感じる方が多いと思います。

担当医から「罪悪感を捨てなさい」と言われましたが、
罪悪感を感じることなく過ごすことは、正直言って私にはできませんでした。

 

特に休職に入った初めのうちは、
スマホから会社のメールを毎日確認していましたし、
上司との連絡は会社のメールを使用していました。

会社のメールを使うと、仕事の情報が自然と目に入ってきます。
このため、罪悪感は消えず、仕事のことも忘れることができませんでした。

こういった状況であったため、
上司との必要最低限の連絡にはLINEを使用することにして、
会社のメールはまったく見ないことにしました。

これによって、罪悪感はゼロにはなりませんでしたが、
ずいぶんと楽に過ごせるようになりました。

 

抗うつ薬を服用するか、否か

私は医者ではないので、いい加減なことは言えませんが、
「私はどうしたか」ということを書きます。

 

私は、抗うつ薬を飲まない選択をしました。
調子が悪くなった時に、何度か担当医から勧められましたが断りました。

なぜかというと、私は薬に対して良くない感情を持っていたからです。

うつ病発症前に帯状疱疹を発症し、この時の激痛を抑えるため、
強めの鎮痛薬を処方してもらい服用するようにしました。

これによって、痛みや気分は落ち着くようになったのですが、
同時に、作業や思考のスピードがどんどん鈍くなる感覚があり、
これに対して、恐怖を感じてしまったからです。

抗うつ薬と鎮痛薬という違いはありますが、
私は、こういった経験がありましたので、
漢方薬を処方してもらい服用をすることに決めました。

 

個々の症状によって、適切な対応は異なりますので、
ご自身の担当医ときちんとご相談の上、判断をお願いします。

 

まとめ

考えたこと

【うつ病を発症したらこれを徹底する】
・罪悪感を捨て、会社との連絡を絶ち、まずは最低3か月間何もしないで休むこと。

 

体に症状が現れるケガや病気とは違い、
うつ病は、表面的には症状が分かりづらい病気です。

こういったこともあって、罪悪感を感じてしまい、
さらに、会社での自分の居場所がなくなることに恐怖を感じて、
焦って復職し、症状を悪化させてしまうケースが多いと言われます。

長い長い人生の中のたった数か月間です。
焦らず、まずはゆっくり休むことに集中することが何よりも大切なことです。